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ラウさくユニット「Bass Bon」の衝撃
先日MVがYouTubeにて公開されたラウール×さっくんのユニット曲「Bass Bon」
ユニット鑑賞会ではメンバーもかなり衝撃を受けていましたが、これは見た人全員衝撃だったのでは?!
MVが流れた瞬間、鳥肌立ちっぱなし。
どストライクな世界観に痺れまくりでした!!
元々モード系大好きなので、ほんともう一番好きなタイプのMVで叫びまくりでした。
今回二人のヘアメイク、衣装、何もかもかなり挑戦してますよね。
何より私が今回語りたい、ここが凄い!!というポイントは
「ヴォーグダンス」
です!!
まさか日本のアイドルが踊るヴォーグを見られる日が来るなんて…。
ヴォーグダンスとは
ヴォーグダンスはヴォーギング、ヴォーグとも呼ばれています。
1960年代に流行したボール・カルチャーが発祥。
ボール・カルチャーは、当時のアフリカ系、ラテン系アメリカ人によるLGBTコミュニティの中で定期的に開催されていたBall(ボール)と呼ばれるダンスパーティーの事です。
マドンナの「VOGUE」という作品の中でヴォーギングが披露され、世界中に広まりました。
ヴォーグダンスとLGBTQ+の関係性
元々ボールはヴォーギングが生まれる前にLGBTの人たちが、自慢の衣装を着こなしながら踊り、お互いのファッション対決をバトルにしたダンスパーティーでした。
その後進化を遂げ、ヴォーギングとして認知されるようになりました。
最近はLGBTQ+という言葉も生まれ、カミングアウトする人も増えています。
でも未だに差別されたり、白い目で見られる事も少なくありません。
LGBTQ+の人たちにとってヴォーギングは、自己表現が可能な場所なんです。
同じ人間で、自由に自己表現する事が許されているはずなのに、未だに心無い言葉を投げかける人がいます。
日本でもLGBTQ+の人たちに対して、信じられないくらいひどい言葉を放つ政治家が未だに存在します。
彼らも同じ人間であり、自由に自分らしく生きる権利があるはずなのに、実際はそうできない社会である事は否定できないと思います。
だからこうやって自由に自己表現できるヴォーグダンスの価値は高く、必要な物なんです。
ラウさく2人とヴォーグダンスのケミストリー
今回ラウールとさっくんという2人だからこそ、ヴォーグという選択ができたと思います。
ラウールは海外で仕事していたり、モデルやファッション業界の人と関わりが深いので、他のメンバーと比べてLGBTQ+の人たちとの接点が多いと思います。
小さい頃からダンスの世界に身を置いているので、ダンスのジャンルについても詳しいと思います。
そしてラウールといえば「ジェンダーレス」な魅力。
性別の枠に収まらない美しさ。
さっくんは良く「中性的」なんていう風に言われていますが、さっくんには「ダブルジェンダー」の魅力があると思います。
両方のジェンダーの魅力を感じる事ができる。
この2人だからこそ、ヴォーグを踊る事ができたと思います。
先ほど書いたようにヴォーグはLGBTQ+の人たちにとってはとても大切な物。
今回2人が「ダメだと言われるだろうなと思って、やりたい事を全部言ったら全部やらせてもらった」と話してましたが、ヴォーグを踊る事を事務所がOKしてくれて本当に良かったです。
振り付けは東京ゲゲゲイのMIKEYさん
そして今回の振り付けは東京ゲゲゲイのリーダーMIKEYさん。
東京ゲゲゲイはヴォーグの動きを取り入れている事で有名。
MIKEYさんは自身がゲイである事もカミングアウトされています。
MIKEYさんに振り付けを依頼したあたり、今回のこのユニット曲に対してどれだけ真摯に向き合っているかを感じられて感無量でした。
普通じゃない事への挑戦
「ジャニーズに入ってから今までで一番難しいダンスだった」とさっくんが話していましたが、
ヴォーグというジャンルに挑戦した事、衣装、ヘアメイク全て「挑んでいる」と感じました。
テーマが「浸食」という事でMVのセットの一つ一つにも色んな意味が込められていそうですよね。
歌詞を読んだら分かるという事なんで、早く読みたいです!(歌詞を読んでからの考察はコチラ)
そして「普通じゃない事をしたかった」という言葉を聞いて「普通である」という事を壊し、「普通である必要なんてない」というメッセージを込めたのかなとも思いました(これは個人の感想です)
「普通」という枠からは外れているとされてしまいがちな、LGBTQ+の人たち。
そんなLGBTQ+の人たちにとっての、自己表現方法であるヴォーグダンス。
刺激的な世界観のセットで、普通ではない衣装とヘアメイクで踊る2人。
私はこの作品には本当にたくさんのメッセージと意味が込められているように感じました。
早くMV全編見たいです!!
この作品をきっかけに、今までヴォーグダンスを知らなかった人たちにも知ってもらえたらと思います。
2人の勇気ある挑戦を、心から誇りに思います。
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